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都志見セイジの本音のホンネ

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2010年 06月 14日

インドマンゴーの話。

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先日ふとしたきっかけで、インドよりフレッシュマンゴーを輸入している方との出会いがあり、初めてインドのマンゴー
に触れる機会があった。現在のところ日本でのマンゴー市場で馴染みがあるのは、フィリピンや、メキシコ産のものが
ほとんどであるが、マンゴーの起源はどうやらインドらしい。インドでは4000年以上前から栽培が始まっており
、仏教の経典にもその名が見られるそうな。10世紀にペルシャ人によってインドから東アフリカに伝わり、
そこから西アフリカ、ブラジル、バミューダ、そして19世紀にはフロリダにまで栽培地域は広まったそうである。
東南アジアには15世紀にインドから広まり、現在では毎年1000万トン強のマンゴーを生産し
、世界のマンゴー生産量の半数以上を占めているといわれている。ふむふむ。
ウンチクは決して得意分野ではないので、これくらいにしておくが、料理を生業にしている俺にとっては
うまいか、そうでないか、せいぜい味の分析位は興味を持って学習したいと思うわけである。
インドマンゴーの話。_e0098024_1725415.jpg

どうやら2006年に農水省から輸入許可が初めて下りたらしく、確かに日本でフレッシュのインドマンゴが紹介されて久しいのだろうが、
実感として、まだメジャーなフルーツではない。ご存じない方も多いと思う。写真の向かって右がケシャールマンゴ。そして左が世界的にも「マンゴーの王様」として名高いアルフォンソマンゴーである。見た目では右のケシャールの方が大きくて派手で、存在感のあるように見えるが
味の評価は、左の小ぶりのもののほうが断然上なのである。確かに凝縮感があるよね。
インドマンゴーの話。_e0098024_17344448.jpg

やはり味の評価は比較対象がないと・・・。と、おなじみのフィリピンマンゴーとメキシカンマンゴー、ともに同等の熟れ具合のものも用意して味見をしてみることにした。こういうときってなんかワクワクするもんだな。(笑)

結果はっぴよ~~う。

・左上のフィリピンマンゴーは、いわゆる日常食としてのマンゴーである。熟れているものは難なく うまい。甘さも十分。
・右上のメキシカンマンゴーは色もフィリピンに比べ多少濃く、味も比例して深みのある上質のマンゴーの味わいである。
・右下のケシャールマンゴーは、ん?これはちょっと初めての感覚で、なんというかちょっと「クセ」のある味。初めてということでの違和感は感じるが、前者2種に比べると、甘さは十分に勝っている。
・最後の左下のアルフォンソマンゴーは・・・。やはり脱帽である。まさに王様の名にふさわしい味の深みと別格な甘さ。よくあるフルーツのシロップ煮の缶詰と錯覚するくらいの糖度の高さはまぎれもなく今回の4種の中ではトップである。

口の中をリセットし、食べる順番を逆にしてみると、フィリピン、メキシカンなどは最初にない「酸味」を感じるほどに味の錯覚を起こしてしまう。それくらいインドの2種は甘いということになる。


総評だが、確かに甘さは素晴らしいし、味も深い。ちょっと癖もあるが逆に癖になる味である。価格も国産の宮崎ブランドなどに比べると比較的
求めやすい価格だが・・・。
輸入されて4年近く立つインド産のフレッシュマンゴー。今後日本人に受け入れられていくのだろうか?
価格は目安として1個だいたい末端で1,200円前後だろう。輸入元の担当者との話の中では、フレッシュ(生の果肉)は一年を通して約1か月間しか出荷されないという。
缶詰やピュレは通年出廻っているようだが、やはりフレッシュに越したことはない。
いくら美味しくても、供給量の問題や、価格の問題でインドマンゴーの今後の日本での普及率は高まるのか?
実際に食べてみて美味しいと感じた俺は温かい目で見守っていきたいもんである。

こうしてインドマンゴーのブログを書きながら、”フレッシュ アルフォンソマンゴーのパフェ”フェアーなどを企てようかな?
などと考えているいつもの俺がいた。うまいど~。

「丸ごと1個使った生アルフォンソマンゴーのパフェ」 ¥2,000 なり~。

高い?安い?どう? オーダーする??

 

by tsushimiseiji | 2010-06-14 18:13


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